M.M うたう絵本
＜CIRCUSのサービス精神＞
「うたう絵本」とは、ほぼ全てのCIRCUS作品に対応している「おまけディスク」の事で、ゲームに付属している葉書で「うたう絵本」を希望すると無料で配布される物です。内容も大きくなく、大よそ１時間もあれば全てのコンテンツを見る事が出来ます。しかし、無料で配布される物としては非常にサービス精神豊富な内容となっています。
今まで私がプレイした「うたう絵本」は、「水夏〜suika〜」に対応した「うたう絵本３」、「D.C.〜ダ・カーポ〜」に対応した「うたう絵本４」、「最終試験くじら」に対応した「うたう絵本８」の三つです。それぞれのメインコンテンツに共通しているには、各タイトルの世界観を設定にした「ショートシナリオ」、うたう絵本と言っているだけに「各タイトルのボーカル曲」、各タイトルに関わった「スタッフからのメッセージ」になっています。後は各うたう絵本ごとに色々のコンテンツがあります。この中でも特に面白いのは「スタッフからのメッセージ」だと思います。メッセージと聞いてただ文章が読めるだけと思うかと思いますが、これがかなり面白おかしく作ってあるのです。ネタ絵が仕込んであったり、妙なショートシナリオがあったりと、とりあえず笑える物が多いです。
さて、ここで一つ考えてみたことは「CIRCUSのサービス精神」についてです。一般に、おまけディスクというものを無料で配布する企業を私はあまり耳にしません。しかし、cirucsはそれを全ての作品で行っています。確かにCIRCUSといったら一つの作品を名義をかえて何度も販売するやりかたで良い噂の立たないブランドですが、ゲームを購入したプレイヤーに対する態度は非常に丁寧であると思います。これはやはり、ゲームを買ってみないと分からない良さなのだと思います。
「うたう絵本」に限らず、CIRCUSは「丁寧なゲーム作り」でプレイヤーに対する姿勢の良さが見えるブランドです。今の時代、こういった姿勢のブランドは非常に貴重な存在であると思います。これからゲームレビューを書いていくに当って、出来るだけ「ゲームやブランドの良い部分」に焦点を置いたレビューを書いていけたらと思います。
現在ネタバレのレビューはありません。見たい方も見たくない方も避難して下さい。