M.M こいあい −二章−


 この「こいあい −二章−」は先に発売された「こいあい −序章・一章−」の続きとなっております。その為レビューには「こいあい −序章・一章−」を含めたネタバレが含まれていますので、ネタバレを避けたい方は避難して下さい。

・「こいあい −序章・一章−」のレビューはこちら

※このレビューにはネタバレしかありません。前作と本作の両方をプレイした方のみサポートしております。


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以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。





















































































<岩伊館を取るか秀臣を取るか、大切なことは自分の意思を明確にすることでした。>

 主人公である俊也が幼なじみである加奈を取り戻す物語である「こいあい」の二章です。ようやく二人の想いが成就したかと思えば突然の死別。そして俊也は謎の光の言葉に導かれて過去に戻り、加奈を取り戻すために奮闘することになります。一章では加奈を殺した直接の犯人である千穂と接触し何とか加奈が殺されることを阻止できました。果たしてその成果はどうだったのでしょうか。二章は俊也が成し遂げた結果を持って再び元の世界へ戻ったところから再開します。

 一章は千穂と修一が結ばれることで物語の解決となりましたが、二章も同様でした。時代は昭和11年で現代から遥か昔ではありますが、愛すべき男女が一緒になることの喜びはどの時代も同じだと思いました。一番心に残ったセリフは「何かに流されて、自分の意志が分からなくなる」でした。まだ昭和のはじめという事で自分の気持ちよりも家柄や世間体が重要視される時代です。多くの男女が自分の気持ちを諦めて望まない結婚をしたのだと思います。ですがそこにはやはりそれなりの覚悟があったのです。本望ではないとは言え一生添い遂げる相手となる人です。覚悟を決めないと耐えられませんね。だからこそ、香澄の母は香澄に自分の気持ちを問うたのだと思います。岩伊館を取るか秀臣を取るか、大切なことは自分の意思を明確にすることでした。

 そして香澄は秀臣を選びました。そこに迷いはありませんでした。だからこそ香澄の母は香澄を説得することなく送り出したのだと思います。そしてそれは香澄の父も同じでした。作中でも「ただただ、愛のために行動するだけ」と美しい気持ちが綴られてました。実際は多くの障害が有り一筋縄ではいかないのだと思います。ですが自分の軸が定まっていれば後は障害を一つ一つ乗り越えていくだけですね。そして乗り越えるのは一人ではありません、隣にいる愛する人と一緒に乗り越えていくのです。

 そしてそんな香澄と秀臣を見守っていた俊也もまた決意を新たにして光の中に飛び込んで行きました。まだまだ疑問はあります。一章で千穂が言っていた「雰囲気の違う加奈」とは間違いなく二章で秀臣を刺し違えようとした加奈ですね。やはり加奈もタイムスリップしておりました。ですが同一人物ではない彼女の正体は何者なのでしょうか。そして光の正体も何者なのでしょうか。何故あそこまで的確に俊也をタイムスリップさせる事が出来るのでしょうか。まるで、一度同じ経験をした俊也が過ちを繰り返させない為に支えているみたいですね。いずれにしても次回がいよいよ最終章です。果たして俊也と加奈は再び元の学園生活へ戻れるのでしょうか。楽しみにします。


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