M.M DAGGER 点を支えし者達


 この「DAGGER 点を支えし者達」は先に発売された「DAGGER 戦場の最前点」の続きとなっております。その為レビューには「DAGGER 戦場の最前点」を含めたネタバレが含まれていますので、ネタバレを避けたい方は避難して下さい。

・「DAGGER 戦場の最前点」のレビューはこちら

※このレビューにはネタバレしかありません。前作と本作の両方をプレイした方のみサポートしております。


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以下はネタバレです。見たくない方は避難して下さい。





















































































<全ての登場人物が厳しさと愛情に加えてプライドと誇りをも持ち合わせている事が分かりました。>

 最強であるが故に人から疎まれた主人公と最弱であるが故に人から疎まれたヒロインが出会った所から始まった物語である「DAGGER 戦場の最前点」、主人公とヒロインの成長物語でありそれ以外の全ての登場人物1人1人の魅力が光る作品でした。「DAGGER 戦場の最前点」をプレイされた方であれば分かるかと思いますが、主人公とヒロインの周りにいる人物は皆厳しくも愛情あふれた人物ばかりであり、彼らがいなければ主人公とヒロインは人間的な生活を送ることは間違いなく出来なかったと思います。今作である「DAGGER 点を支えし者達」はそんな主人公とヒロインを支えた人物たちにスポットを当てたサイドストーリーであり、主人公の師匠であるクレア・セイルスがメインとなっております。

 物語は主人公とヒロインがセイルスとの戦争に出発する前日から始まっております。本編でも主人公とヒロインがガイ・ブラスタとの死闘を繰り広げた後にどのようにロイアスに戻ったのか、そして最後のリンダントの策略の際に狼煙が上がったとはいえ何故あれだけ迅速に援軍が集まったのかは疑問点ではありました。その日陰の部分ですが、やはり主人公の師匠であるクレア・セイルスとレジ・セイルスが最大限の努力をしていたんですね。彼らのティストに対する愛情は実の子供を思うようであり、責任感のあるクレアの性格らしく全てをティストに捧げようという覚悟を持っていたからこそティストとアイシスは死なずに済んだのだと思っております。それは過去にティストを1度戦場に送り出してしまい、ティストを戦場の最前点にしてしまったという事の自責の念も込められているのだと思います。

 それにしても、この作品の登場人物たちは本当に皆厳しくも愛情にあふれた人物ばかりですがそれに加えて自分自身の行動にプライドと誇りを持った人物でもありますね。ファーナの軍師としての能力は誰もが認めるところではありますが、それ以上に自分自身に一番厳しく仕事に対する線引きはとても徹底しているものがありました。ライナスとリースも本当は主人公に寄り添いサポートをしたいのですが自分の立場を弁えて出来る事を考えて行動しておりました。後は武器職人のロウは主人公とヒロインのみならずクレアとレジに対しても同様の厳しさで接しており、まさに職人としてのプライドを具現化したような人物でした。彼らの厳しくも愛情にあふれた行動は全て彼ら自身が持つプライドと誇りがあるからこそ成せるのだと思いましたね。

 とにかく「DAGGER 戦場の最前点」の表と裏の物語を把握する事が出来ました。そして表と裏の物語を読んで分かったことは、やはり主人公とヒロインを取り囲む人物は全員厳しくも愛情にあふれた人物ばかりであり、加えて自分自身へのプライドと誇りを忘れない人物ばかりである事でした。主人公とヒロインはもちろん1人であることは無く、今後も彼らの厳しくも愛情にあふれた指導は続くのだと思います。それこそがこのDAGGERという作品の世界観を作っているのだと思いますし、全員で世界情勢解決の為に戦っていく物語なのだと思いました。さて次回作は第2章ということで魔族のお姫様であるセレノア・グレイスがメインヒロインです。これまでは人間の間での物語がメインでしたが、本格的に魔族と関わっていくという事でどんなシナリオが待っているのか楽しみです。このレビューをアップしたら早速取り掛かろうと思っております。それではこの辺りで失礼します。


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