M.M あたしが応援してあげるッ -7days Lovelesson-
＜ソフトな責められ系のシチュエーションが非常に豊富。ただシステム周りにやや難あり＞
この「あたしが応援してあげるッ -7days Lovelesson-」は、同人サークルである「欲望の塔」から発売されたビジュアルノベルです。このサークルさんを知った切っ掛けはC83で初めて出会った「とらいあんぐる！」さんの作品をプレイした事でして、シナリオライターさんのサークルがこの「欲望の塔」になります。その後Twitterで相互フォローさせていただいたのですが、COMITIA106にて私のつぶやきに返信を頂いた事もあり訪れてみました。COMITIA106では同人音楽・同人ゲームのエリアしかチェックしておらず「欲望の塔」さんは別カテゴリでしたので当日まで気が付きませんでしたが、このような縁で出会えた事はとても光栄だと思っております。そしてこの時に購入したのが「あたしが応援してあげるッ -7days Lovelesson-」で、同人ゲームらしい手軽な感じでプレイできる抜きゲーでした。
公式HPをご覧になれば分かりますが、この作品のジャンルは「恋愛応援責められ系ADVノベルゲーム」です。簡単に言えば全てのヒロインから責められるシチュエーションばかりという事です。ヒロインは全部で3人いるのですが、主人公は妹から性的な特訓と称して毎日責められます。そしてそれは妹だけではなく同級生や後輩からも同様で、基本的にSなヒロインとMな主人公という構図Hシーンのみになります。そういう意味で多少人を選ぶところはありますがはまる人にはとことんはまる内容だと思います。何よりもどのヒロインも愛らしい表情をしておりますし、言葉と技の両方で責められて完全にヒロインの思い通りにイカされる主人公の構図はMの人にはたまんないでしょうね。それでいて痛々しい様な内容は一切なく激しさ的にはソフトな印象でしたので嫌悪感を抱くこともありませんね。Hシーンの数も豊富ですし短めのシナリオの中に結構なボリュームの内容が詰まっております。
ただいくつか残念な部分もありました。そしてその殆どがシステム周りの部分でした。まず既読スキップがありません。この作品は全体の9割が共通ルートなのですが、既読スキップがありませんので2、3周程度であればまだ読んでいられるのですがそれ以降はとばしたくなりますね。ですが既読スキップがなく強制スキップしかありませんので選択肢後の微妙なセリフの違いとその先の文章の違いを区別する術がなく、フルコンを目指すプレイヤーにとっては結構なストレスになると思いました。そしてこれが一番響いたのですが、フラグ管理が非常に難しいです。基本的に選択肢を選ぶことでヒロインの好感度をあげてEDを目指すのですが、目的のヒロインが登場しない部分の選択肢でも目的のヒロインの好感度に関わってきます。そしてトゥルーエンドに行くには1つの選択肢も間違ってはいけません。一応1日終わるごとに各ヒロインに対する好感度が色で分かるようになってはおりますが、結局妹だけは自力での攻略を諦めて公式HPから答えを仕入れました。自力で全ヒロインのトゥルーエンドを目指すつもりであればそれなりの時間は掛かると思って下さい。
後はプレイ前に確実に修正パッチを当ててください。これを当てないと選択肢でセーブできないという致命的な状況で進めることになります。そして全てのEDにたどり付く方法も公式HPでDL出来ますので、始めからHシーンのみ目当ての人とかはDLした方が良いかも知れません。基本的にヒロインはみな可愛く責められ系のHシーンとして十分需要を満たしてくれる内容ですので、そういったシチュエーションが好きな方は是非買ってみては如何でしょうか。
現在ネタバレのレビューはありません。見たい方も見たくない方も避難して下さい。